テイエムチカラ（2010年生、母ユーワパンドラ）

テイエムチカラ（2010年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋力」。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時14歳）と交配したユーワパンドラが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者はヒサイファーム。戦績は、中央平地18戦2勝2着3回、地方15戦8勝2着4回。2016年の水無月賞(地方重賞)に勝利した他、2016年の九千部山賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ヒサイファームから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、竹園正継によって924万円で落札された。

柴田政見厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

7月29日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。

10月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったマークスマンにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

11月11日、中3週で迎えた3戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1200m 雨/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のノートゥングに3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月1日、中2週で迎えた4戦目は、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って16着に終わった。

3歳（2013年）

1月14日、中5週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。

3月23日、中9週で迎えた6戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、ゴーインググレートに半馬身交わされて2着となった。

10月26日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

4歳（2014年）

1月25日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のエーシンクルゼに1馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

2月16日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

3月16日、中3週で迎えた10戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

5月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り16着に敗れた。

12月6日、約6か月半の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では目立つような脚を使えず14着に敗れた。

5歳（2015年）

1月17日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

2月15日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、アラタマシャトルにハナ差交わされて2着に甘んじた。

9月5日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は太宰啓介騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

10月10日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた16戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず16着に敗れた。

11月7日、中3週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた17戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

11月15日、連闘で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く16着に終わった。

12月27日、中5週で迎えた19戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、ファンタジーカップ（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のサンライズベーダーに3馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

6歳（2016年）

1月2日、連闘で迎えた20戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、門松特別（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のカシノボルトに4馬身の差をつけて4勝目を挙げた。

1月16日、中1週で迎えた21戦目は、地方重賞のサイネリア賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のカシノボルトに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

2月7日、中2週で迎えた22戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、梅花特別（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

3月6日、中3週で迎えた23戦目は、地方重賞の春望賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のケンシスピリットに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

3月19日、中1週で迎えた24戦目は、地方重賞のすみれ賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のカシノボルトに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月30日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、田中純騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の高千穂峰賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、コウユーサムライに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

5月15日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた26戦目は、筑後川特別（佐賀ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（4戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のランドオウジに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月28日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、地方重賞の九千部山賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は田中純騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のランドオウジを3/4馬身振り切って断トツの支持に応えた。

6月25日、中3週で馬体重を前走から19kg絞って迎えた28戦目は、地方重賞の水無月賞（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のモエレジュンキンに1馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

7月24日、中3週で迎えた29戦目は、地方重賞の吉野ヶ里記念（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（5戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、カシノタロンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

8月18日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた30戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田中純騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

9月3日、中1週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた31戦目は、地方重賞の大淀川賞（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は山口勲騎手（6戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、ミスタージャックにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月30日、中7週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた32戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、小岱山特別（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた33戦目は、地方重賞の周防灘賞（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は山口勲騎手（7戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、キョウワカイザーに交わされて2馬身差の2着に敗北した。