ブラックムーン（2004年生、母ヒガシサファイヤ）

ブラックムーン（2004年3月24日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブラックタキシード（当時8歳）と交配したヒガシサファイヤが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は高田幸夫。戦績は、地方13戦8勝2着1回。2006年のオークス（優駿牝馬）(牝地方重賞)に勝利した他、2006年の兼六園ジュニアカップ(地方重賞)を制する活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、高田幸夫から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

平床良博厩舎（金沢）へ入厩。

2歳（2006年）

6月18日、デビュー戦は米倉知騎手を鞍上に据えて、2歳（金沢ダート900m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月18日、中3週で迎えた2戦目は、2歳（金沢ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

8月1日、中1週で迎えた3戦目は、鬼束亮騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアンタレス特別（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したミスエリエールを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

8月13日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、2歳（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で鬼束亮騎手（1戦0勝）。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のテンノヒビキに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月29日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、2歳戦のアタック戦（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鬼束亮騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のミスエリエールに9馬身の差をつけて優勝

9月12日、中1週で迎えた6戦目は、2歳地方重賞の兼六園ジュニアカップ（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で鬼束亮騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るミスエリエールを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

10月8日、中3週で迎えた7戦目は、2歳（金沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で鬼束亮騎手（4戦3勝）。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフアンノネガイを上がり0位の末脚でアタマ差だけ差し切って破竹の4連勝を決めた。

10月22日、中1週で迎えた8戦目は、2歳（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鬼束亮騎手（5戦4勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のプリンセスブレイブに1馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

11月7日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のプリンセスカップ（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で鬼束亮騎手（6戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフアンノネガイを上がり0位の末脚で3/4馬身差し切って獅子奮迅の6連勝を決めた。

12月12日、中4週で迎えた10戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の葉牡丹特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るイルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

12月30日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のオークス（優駿牝馬）（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のヒビキウィンをクビ差振り切って貫禄の8連勝を決めた。

3歳（2007年）

2月19日、中6週で迎えた12戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの’07雲取賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

3月21日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の桜花賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。競走中止となった。