ザペキンハート（2000年生、母コマンディンレイ）

ザペキンハート（2000年4月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋心」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーウェル（当時8歳）と交配したコマンディンレイが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は荒木貴宏。戦績は、中央平地2戦0勝、地方38戦6勝2着5回。2003年の九州ダービー栄城賞(地方重賞)に勝利した他、2003年のル・プランタン賞(牝地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、荒木克巳から「北海道10月市場サラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

西岡龍三厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（2002年）

5月26日、デビュー戦は山下貴光騎手を鞍上に据えて、2歳戦のルーキーステージ（佐賀ダート900m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた2戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、2歳（佐賀ダート900m 曇/良）に出走。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るファルカーを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月23日、中1週で迎えた3戦目は、2歳（佐賀ダート900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（1戦1勝）。6頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず3着に終わった。

8月25日、中8週で迎えた4戦目は、井上悦児騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアゲインステージ（佐賀ダート1300m 晴/不良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

9月15日、中2週で迎えた5戦目は、2歳戦のアゲインステージ（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は吉田順治騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカノヤコンドルを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月6日、中2週で迎えた6戦目は、2歳戦の楠風賞（佐賀ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（3戦2勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月2日、中3週で迎えた7戦目は、2歳戦の楠風賞（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田順治騎手（4戦2勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したタイムオブマネーを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

11月23日、中2週で迎えた8戦目は、2歳戦の楠風賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田順治騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた9戦目は、2歳地方重賞の九州ジュニアチャンピオン（佐賀ダート1750m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で吉田順治騎手（6戦2勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

3歳（2003年）

1月3日、中3週で迎えた10戦目は、3歳戦のかささぎ賞（佐賀ダート1750m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で吉田順治騎手（7戦2勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

1月26日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の花吹雪賞（佐賀ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で吉田順治騎手（8戦2勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

2月23日、中3週で迎えた12戦目は、3歳戦のかささぎ賞（佐賀ダート1750m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で吉田順治騎手（9戦2勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、最後はラッキーブローと並んで3着同着となった。

3月9日、中1週で迎えた13戦目は、3歳戦のかささぎ賞（佐賀ダート1750m 晴/不良）に出走。鞍上は9戦連続で吉田順治騎手（10戦2勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

3月23日、中1週で迎えた14戦目は、3歳地方重賞のル・プランタン賞（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で吉田順治騎手（11戦2勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のル・プランタン賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で吉田順治騎手（12戦2勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のホッカイカトリーヌに5馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

5月4日、中2週で迎えた16戦目は、仲春特設（佐賀ダート1750m 晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は12戦連続で吉田順治騎手（13戦3勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したエンズイギリを捕まえ切れず、5馬身差の2着となった。

5月25日、中2週で迎えた17戦目は、3歳地方重賞の九州ダービー栄城賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で吉田順治騎手（14戦3勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエンズイギリを上がり0位の末脚でハナ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

7月13日、中6週で迎えた18戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた19戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の日南特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり16着に終わった。

4歳（2004年）

1月4日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、森田直哉騎手を鞍上に迎えて、バラ特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

1月17日、中1週で迎えた21戦目は、シクラメン特別（佐賀ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は吉田順治騎手（15戦4勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず4着に敗れた。

2月28日、中5週で迎えた22戦目は、マーガレット特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（16戦4勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るアサヒサイレンスを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて5勝目をつかんだ。

3月13日、中1週で迎えた23戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A2 B2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた24戦目は、阿蘇山特設（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田順治騎手（17戦5勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4月24日、中3週で迎えた25戦目は、前野幸一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A2 A3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

5月5日、中1週で迎えた26戦目は、長田進仁騎手を鞍上に迎えて、周防灘特別（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた27戦目は、日向灘特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は前野幸一騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のフナツレッドイヤーを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

6月13日、中2週で迎えた28戦目は、有明海特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で前野幸一騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず4着に敗れた。

7月4日、中2週で迎えた29戦目は、志布志湾特別（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で前野幸一騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したハヤセスイグンを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

7月25日、中2週で迎えた30戦目は、錦江湾特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で前野幸一騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず9着に敗れた。

8月29日、中4週で迎えた31戦目は、川野幸治騎手を鞍上に迎えて、関門海峡特別（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したモダンナシャインを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

9月20日、中2週で迎えた32戦目は、筑後川特別（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は前野幸一騎手（5戦1勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

10月24日、中4週で迎えた33戦目は、馬産地協賛遠賀川特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で前野幸一騎手（6戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた34戦目は、嘉瀬川特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で前野幸一騎手（7戦1勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に終わった。

11月22日、連闘で迎えた35戦目は、3歳以上A1 A2 A3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で前野幸一騎手（8戦1勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた36戦目は、3歳以上A1 A2 A3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は森田直哉騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したリックスカフェを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

5歳（2005年）

1月2日、中2週で迎えた37戦目は、菊池川特別（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森田直哉騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

1月15日、中1週で迎えた38戦目は、牧野孝光騎手を鞍上に迎えて、緑川特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた39戦目は、権藤学騎手を鞍上に迎えて、川内川特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

2月11日、中1週で迎えた40戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、鳥栖市市制50周年記念（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。