メディクス（2016年生、母エーシンベタラネリ）
Medicus
2016.04.30
メディクス（2016年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「医者(ラテン語)」。毛色は栗毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時17歳）と交配したエーシンベタラネリが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。2021年のながつきステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
1歳のとき、栄進牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、カナヤマホールディングスによって1,447.2万円で落札された。
渡辺薫彦厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2018年）
9月23日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて、最後は2着のスマートセラヴィーを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。
12月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の寒椿賞（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。
3歳（2019年）
1月13日、中3週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。
2月2日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下のごぎょう賞（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。
6月16日、約4か月半の休養明けで迎えた5戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。
7月6日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。
9月29日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入った。
10月19日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず最後はレサイヤと並んで8着同着となった。
11月3日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。
11月30日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で太宰啓介騎手（5戦0勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では出色の末脚を披露し、3着に入った。
4歳（2020年）
3月1日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で太宰啓介騎手（6戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。
3月20日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で太宰啓介騎手（7戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に敗れた。
4月12日、中2週で迎えた13戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るサウンドカナロアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。
7月12日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの彦星賞（福島ダート1150m 曇/不良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったダンシングプリンスに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。
8月8日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラスの高田城特別（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったサダムスキャットにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。
9月27日、中6週で迎えた16戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のレイテントロアーに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。
10月11日、中1週で迎えた17戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの藤森ステークス（京都ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。
11月1日、中2週で迎えた18戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの秋嶺ステークス（東京ダート1300m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。
5歳（2021年）
2月28日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。
3月21日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。
4月11日、中2週で迎えた21戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのやまびこステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。
5月23日、中5週で迎えた22戦目は、4歳以上3勝クラスの大垣ステークス（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露したが、5着に終わった。
7月18日、中7週で迎えた23戦目は、3歳以上3勝クラスの西部日刊スポーツ杯（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のラホーヤノキセキをアタマ差振り切って優勝
9月25日、中9週で迎えた24戦目は、ながつきステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。
10月23日、中3週で迎えた25戦目は、大阪スポーツ杯（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に敗れた。
11月14日、中2週で迎えた26戦目は、室町ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（3戦2勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。
12月26日、中5週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのりんくうステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（4戦2勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。
6歳（2022年）
2月11日、中6週で迎えた28戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、フェブラリー賞（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず最後はロイヤルサーティンと並んで11着同着となった。
6月7日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた29戦目は、ジューン賞（大井ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。
7月1日、中2週で迎えた30戦目は、サジタリウス賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。
7月14日、中1週で迎えた31戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、ジュライ賞（大井ダート1400m 雨/不良）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。
7月26日、中1週で迎えた32戦目は、藤田凌騎手を鞍上に迎えて、アフター5スター賞トライアル（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。
7歳（2023年）
3月9日、約7か月半の休養明けで迎えた33戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、飲んで応援!ひょうごの酪農賞（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。
3月30日、中2週で迎えた34戦目は、鴨宮祥行騎手を鞍上に迎えて、春風特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。
4月20日、中2週で迎えた35戦目は、春光特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鴨宮祥行騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き6着に終わった。
10月7日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた36戦目は、宮川実騎手を鞍上に迎えて、シオン特別（高知ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。
10月21日、中1週で迎えた37戦目は、永森大智騎手を鞍上に迎えて、一般C3 11（高知ダート1300m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。
11月4日、中1週で迎えた38戦目は、一般C3-10（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で永森大智騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。
11月18日、中1週で迎えた39戦目は、たつやさん誕生祭特別（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は宮川実騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウインクリエに6馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。