エムアイトーイ（1988年生、母フジノアルファー）

エムアイトーイ（1988年4月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のネヴアーダンス（当時16歳）と交配したフジノアルファーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は山口義彦。戦績は、中央平地18戦5勝2着3回、地方11戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は1993年の大和特別(900万下)。

経歴

デビュー前

大沢真厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

6月30日、デビュー戦は増井裕騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（中京ダート1000m 曇/不良）に出走。馬体重は486kg。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず8着に終わった。

8月11日、中5週で迎えた2戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館ダート1000m 雨/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマルサンハピネスに約11馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

9月1日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったミスターベースマンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月3日、中8週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

4歳（1992年）

1月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg減らして迎えた5戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、メイショウレグナムにハナ差交わされて2着に惜敗した。

2月2日、中1週で迎えた6戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

3月7日、中4週で迎えた7戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のレディープロスパーに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月5日、中3週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下の播磨特別（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

10月24日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオースミゴールドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて休養明けの一戦を制した。

11月7日、中1週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

11月29日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったホクセイバンドルに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月13日、中1週で迎えた12戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい10着に敗れた。

5歳（1993年）

1月9日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（7戦2勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るフジノミラクルを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて4勝目を手中に収めた。

2月20日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の大和特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（8戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトキオブラボーを上がり1位の末脚でクビ差だけ差し切って断然の支持に応えた。

3月28日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の心斎橋ステークス（阪神ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（9戦4勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着に入った。

5月1日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の下鴨ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（10戦4勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

5月16日、中1週で迎えた18戦目は、高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

7月20日、中8週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた19戦目は、吉井敏雄騎手を鞍上に迎えて、ペガサス特別（金沢ダート1700m 曇/重）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のインテリジェントに1馬身の差をつけて6勝目を手中に収めた。

8月1日、中1週で迎えた20戦目は、スプリンターズカップ（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉井敏雄騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったポットグラードから1馬身半差の2着に敗北した。

6歳（1994年）

9月24日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた21戦目は、宮岸由香騎手を鞍上に迎えて、フェニックス特別（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。7着に敗れた。

11月24日、中8週で馬体重を前走から19kg絞って迎えた22戦目は、千葉津代士騎手を鞍上に迎えて、十勝川特別（帯広ダート1800m 晴/重）に出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったオースミダイナーから1馬身半差の2着となった。

7歳（1995年）

4月25日、約5か月の休養明けで迎えた23戦目は、空知特別（岩見沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千葉津代士騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月4日、連闘で迎えた24戦目は、角川秀樹騎手を鞍上に迎えて、瑞穂賞（岩見沢ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。11着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた25戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、大雪山特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。8着に終わった。

7月13日、中7週で迎えた26戦目は、中井博一騎手を鞍上に迎えて、ペルセウス特別（旭川ダート1600m 雨/良）に出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた27戦目は、岡島玉一騎手を鞍上に迎えて、オベロン特別（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた28戦目は、スターライト特別（旭川ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡島玉一騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月15日、中8週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた29戦目は、吉田隆三騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。9着に敗れた。