ミスターベースマン（1988年生、母イーグランド）

ミスターベースマン（1988年5月1日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヤマニンスキー（当時13歳）と交配したイーグランドが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地29戦5勝2着1回、中央障害5戦0勝、地方5戦1勝。主な勝ち鞍は1993年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

高松邦男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

6月16日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月1日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

3歳（1991年）

3月16日、約8か月半の休養明けで迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルヨースに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月1日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた4戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエムアイトーイに1馬身1/4の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

9月22日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた5戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

10月12日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下の六社特別（東京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（4戦2勝）。6頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（5戦2勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

11月16日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（6戦2勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（7戦2勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

4歳（1992年）

1月12日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って10着に終わった。

6月14日、約5か月の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のロングシャトルを半馬身振り切って休養明けの一戦を制した。

7月11日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の室蘭特別（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（8戦2勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

7月25日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1000m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（9戦2勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

8月15日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の駒場特別（函館芝1800m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田面木博公騎手（4戦1勝）。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

8月22日、連闘で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の七重浜特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（5戦1勝）。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

9月13日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上900万下の利根川特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（10戦2勝）。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったユウユウサンボーイにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

9月26日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の上総特別（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（11戦2勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（12戦2勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦し、4着を確保した。

11月1日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（13戦2勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

11月8日、連闘で迎えた21戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（14戦2勝）。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

12月6日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（15戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

12月13日、連闘で迎えた24戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（16戦2勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のモガミデドンを半馬身振り切って4勝目をつかんだ。

12月20日、連闘で迎えた25戦目は、4歳以上900万下の千葉テレビ杯（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（17戦3勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

5歳（1993年）

1月10日、中2週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（18戦3勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

1月16日、連闘で迎えた27戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の若水賞（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

2月7日、中2週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（19戦3勝）。11頭立ての3番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月14日、連闘で迎えた29戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（20戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のベストダージリンに1馬身3/4の差をつけて5勝目を奪取した。

10月2日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。8着に敗れた。

10月9日、連闘で迎えた31戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。

6歳（1994年）

4月10日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。8着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた33戦目は、鈴木勇騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 曇）に出走。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。7着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた34戦目は、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木勇騎手（1戦0勝）。7頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。5着に終わった。

11月7日、約6か月の休養明けで迎えた35戦目は、渡辺壮騎手を鞍上に迎えて、フェニックス特別（金沢ダート1700m 曇/重）に出走。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた36戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺壮騎手（1戦0勝）。6頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。

12月30日、中5週で迎えた37戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、名古屋タイムズ杯（笠松ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7歳（1995年）

1月11日、中1週で迎えた38戦目は、新春クラウン（笠松ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。

3月20日、中9週で迎えた39戦目は、西川敏弘騎手を鞍上に迎えて、一般B2（高知ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のミスターナムラに2馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。