バーディバーディ（2007年生、母ホームスイートホーム）

バーディバーディ（2007年2月20日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「バーディ（ゴルフ用語）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時22歳）と交配したホームスイートホームが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地30戦5勝2着2回、地方5戦1勝。2011年のフェブラリーステークス(G1)で3着に入った他、2010年のジャパンカップダート(G1)で4着に入る活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、千代田牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、津村靖志によって6,930万円で落札された。

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

11月1日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り6着に敗れた。

12月12日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマイネルラディウスに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

12月26日、中1週で迎えた3戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の樅の木賞（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したブルーソックスにハナ差届かず2着に惜敗した。

3歳（2010年）

1月31日、中4週で迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはこべら賞（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るパルラメンターレを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

2月14日、中1週で迎えた5戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では徐々に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のソリタリーキングをクビ差振り切って優勝

3月21日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて11着に敗れた。

4月18日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。18頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた8戦目は、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（3戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のサンライズクォリアに5馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

6月6日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（4戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のバトードールに2馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

7月14日、中4週で迎えた10戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で松岡正海騎手（5戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

10月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で松岡正海騎手（6戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

11月14日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた12戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で松岡正海騎手（7戦3勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

12月5日、中2週で迎えた13戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

12月29日、中2週で迎えた14戦目は、Jpn1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入った。

4歳（2011年）

2月20日、中7週で迎えた15戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

4月24日、中8週で迎えた16戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月22日、中3週で迎えた17戦目は、G2の東海ステークス（京都ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

6月11日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（8戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月29日、中2週で迎えた19戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（9戦3勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

10月10日、中2週で迎えた21戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ南部杯（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

11月20日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

12月4日、中1週で迎えた23戦目は、B.プレブル騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

5歳（2012年）

3月25日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（10戦3勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

4月29日、中4週で迎えた25戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた26戦目は、G2の東海ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（11戦3勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた27戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 雨/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のナムラタイタンに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

11月11日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は減速してしまい14着に終わった。

12月24日、中5週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンの2012フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

6歳（2013年）

3月3日、中9週で迎えた30戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

3月24日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、グランドシチーにハナ差交わされて2着となった。

4月13日、中2週で迎えた32戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

7歳（2014年）

2月15日、約10か月半の休養明けで迎えた33戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアルデバランステークス（京都ダート1900m 曇/不良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

3月15日、中3週で迎えた34戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

3月30日、中1週で迎えた35戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に終わった。