ジングウグレイス（1990年生、母ミスジングウ）

ジングウグレイス（1990年5月13日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリルドルフ（当時9歳）と交配したミスジングウが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）静内白井牧場。戦績は、中央平地26戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1994年の’94ゴールデンサドルトロフィー(900万下)。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

9月13日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は466kg。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

9月26日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

12月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、宮田仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

3歳（1993年）

1月6日、中2週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の黒竹賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

5月8日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のノムラシリウスを半馬身振り切って初白星を挙げた。

5月30日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

6月20日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、4歳500万下のグラジオラス賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に終わった。

7月11日、中2週で迎えた8戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下のべにばな賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に終わった。

4歳（1994年）

2月5日、約7か月の休み明けで迎えた9戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

2月19日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、5着に入り込んだ。

3月6日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた12戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

5月14日、中7週で迎えた13戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、勝ったキルトフォーユーにねじ伏せられてアタマ差の2着となった。

6月11日、中3週で迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のサンライトエリナを半馬身振り切って2勝目を収める

7月24日、中5週で迎えた15戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の足立山特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアワパラゴンをクビ差振り切って3勝目を獲得した。

8月13日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下のTVQ杯（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、逃げるヤマヒサウイングを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

9月10日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の野分特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したジンシリウスを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月2日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の夕月特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

10月15日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で村本善之騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた20戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた21戦目は、T.ジャルネ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’94ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサンフェスタをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

5歳（1995年）

10月7日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

10月21日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた23戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた24戦目は、清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた25戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の比叡ステークス（京都芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

12月17日、中3週で迎えた26戦目は、オリオンステークス（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。