ホウショウアビル（2006年生、母ゲイリーファンキー）

ホウショウアビル（2006年5月24日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋名匠（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のTale of the Cat（当時12歳）と交配したゲイリーファンキーが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。戦績は、中央平地19戦1勝2着1回、地方4戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

安田伊佐夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

1月4日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は468kg。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

1月18日、中1週で迎えた2戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい6着に敗れた。

1月31日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では閃光の如き末脚を繰り出し、3着に入った。

2月21日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったメイショウシェイクに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月7日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のバンドゥロンシャンに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月12日、中4週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

4月26日、中1週で迎えた7戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1600m 曇/重）に出走。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい10着に終わった。

8月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

4歳（2010年）

2月20日、約5か月半の休養明けで迎えた10戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

4月3日、中5週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は小牧太騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

5月23日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（6戦1勝）。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

7月11日、中6週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の舞子特別（阪神芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（7戦1勝）。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では賦性の勝負根性でゴールまで頑張り、5着を確保した。

5歳（2011年）

6月12日、約11か月の休み明けで迎えた14戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に終わった。

6歳（2012年）

3月24日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

5月13日、中6週で迎えた16戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

6月12日、中3週で迎えた17戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、ジューンスター賞（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着を確保した。

7月3日、中2週で迎えた18戦目は、ジュライスター賞（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、クールヴェントに3/4馬身交わされて2着となった。

8月8日、中4週で迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ファビィレイン特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

9月2日、中3週で迎えた20戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

11月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、マルチサドル特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るプルシャンブルーを途轍もない末脚でハナ差だけ差し切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

12月23日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く16着に終わった。

7歳（2013年）

1月27日、中4週で迎えた23戦目は、高嶋活士騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の大島特別（東京ダート1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って13着に終わった。