アンセーニュ（2018年生、母ユーロシャーリーン）

アンセーニュ（2018年2月11日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「宝石や金細工を組み合わせたブローチで帽子につける物。ハットバッジ」。毛色は鹿毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時10歳）と交配したユーロシャーリーンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2021年の3歳1勝クラス。

経歴

デビュー前

奥村豊厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

10月25日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は420kg。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

3歳（2021年）

1月24日、約3か月の休み明けで迎えた2戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1400m 小雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月21日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って14着に敗れた。

5月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のスキピオに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

5月30日、中2週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のデルマカンノンを半馬身振り切って2勝目を収める

9月26日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの知多特別（中京芝1200m 雨/重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚がパッとせず17着に敗れた。

12月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの有松特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（2戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、6着に終わった。

4歳（2022年）

2月19日、中8週で迎えた8戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの大濠特別（小倉芝1200m 雨/重）に出走。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

3月21日、中3週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの熱田特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

4月23日、中4週で迎えた10戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

7月30日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの豊栄特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって15着に終わった。

9月4日、中4週で迎えた12戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの飯豊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

11月6日、中8週で迎えた13戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

5歳（2023年）

2月19日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のニシノスーベニアを3/4馬身振り切って久々に白星を挙げた。

5月21日、約3か月の休み明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた16戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい18着に終わった。

6月24日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた17戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのストークステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

10月7日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

11月11日、中4週で迎えた19戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの奥多摩ステークス（東京芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい8着に終わった。

12月17日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて15着に終わった。

2023年12月22日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。