ニシノスーベニア（2019年生、母リップル）

ニシノスーベニア（2019年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+記念品」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時13歳）と交配したリップルが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は西山牧場。2024年のダービー卿チャレンジトロフィー(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

上原博之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

6月6日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 小雨/良）に出走。馬体重は508kg。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、4着を確保した。

3歳（2022年）

1月5日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

2月5日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のモンサンレジャンドに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

2月27日、中2週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月16日、中3週で迎えた6戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスクルトゥーラをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

10月16日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの鷹巣山特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

11月6日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

11月26日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったリアグラシアに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月24日、中3週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのクリスマスカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2023年）

2月19日、中7週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、逃げるアンセーニュに3/4馬身届かず2着に敗北した。

3月5日、中1週で迎えた13戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のエールトゥヘヴンに1馬身の差をつけて3勝目をゲットした。

4月22日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた14戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月30日、約5か月半の休養明けで迎えた15戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月28日、中3週で迎えた16戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

12月28日、中8週で迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの2023ファイナルステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はB.ムルザバエフ騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5歳（2024年）

2月24日、中7週で迎えた18戦目は、4歳以上3勝クラスの幕張ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鬼脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のニシノライコウに5馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

3月30日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。