シャドウランサー（1997年生、母ミデオンルビー）

シャドウランサー（1997年5月22日）は、日本の競走馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時8歳）と交配したミデオンルビーが15歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地23戦5勝2着3回、地方13戦2勝。2003年のおおとりオープン(ハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

蛯名信広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

10月10日、デビュー戦は大西直宏騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた2戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたスーパーソウル決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3歳（2000年）

4月22日、約5か月半の休養明けで迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒカルボルケーノに7馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

5月28日、中4週で迎えた5戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のコバノファイターに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月11日、中1週で迎えた6戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

10月7日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の西湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバタバタになってしまい6着に終わった。

10月28日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の河口湖特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて15着に敗れた。

4歳（2001年）

7月21日、約9か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のスターフライトに1馬身半の差をつけて久しぶりの実戦をモノにした。

8月25日、中4週で迎えた10戦目は、柴田未崎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に敗れた。

9月30日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈の闘志で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のビッグホープに1馬身3/4の差をつけて4勝目を手に入れた。

10月21日、中2週で迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の天王山特別（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

11月4日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

12月9日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

5歳（2002年）

5月12日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg絞って迎えた15戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい16着に敗れた。

6月2日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったゲインフルマークにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

7月21日、中6週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の岩室特別（新潟ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月25日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したバンブーロドリゲスを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

9月29日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の水上特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のグラスベンチャーに1馬身半の差をつけて5勝目を挙げた。

11月2日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のブラジルカップ（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（5戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

12月22日、中6週で迎えた21戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

6歳（2003年）

6月14日、約6か月の休養明けで迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は郷原洋司騎手（2戦0勝）。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。最後は脚を失くしてしまい17着に終わった。

7月5日、中2週で迎えた23戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

8月24日、中6週で迎えた24戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の’03アデレードシティカップ（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のヤマタイセイを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

9月5日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の’03トワイライトカップ（大井ダート1390m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

10月9日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2の東京盃（大井ダート1190m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのおおとりオープン（大井ダート1590m 内回り雨/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアマートベンハーに1馬身の差をつけて優勝

11月24日、中2週で迎えた28戦目は、G3の全日本サラブレッドカップ（笠松ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

7歳（2004年）

1月22日、中7週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンの’04ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

2月18日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ地方重賞の金盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

7月26日、約5か月半の休み明けで迎えた31戦目は、ハンデ地方重賞のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（5戦2勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

9月29日、中8週で迎えた32戦目は、G2の東京盃（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（6戦2勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

11月3日、中4週で迎えた33戦目は、G1のJBCスプリント（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（7戦2勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

8歳（2005年）

1月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた34戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、滝野温泉「ぽかぽ」特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

3月3日、中4週で迎えた35戦目は、小谷周平騎手を鞍上に迎えて、ゆずのまち安富特別（姫路ダート1500m 曇/稍重）に出走。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

5月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた36戦目は、亀井洋司騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のエトワール賞（札幌(地)ダート1000m 雨/稍重）に出走。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。