クルゼイロドスル（2020年生、母スタリア）

クルゼイロドスル（2020年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「南十字星(ポルトガル語)」。毛色は栗毛。種牡馬のファインニードル（当時7歳）と交配したスタリアが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。2023年のジュニアカップ(オープン)に勝利した他、2024年の関越ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋義忠厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

7月30日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は460kg。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったリバティアイランドにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

10月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のアサクサヴィーナスに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

11月12日、中2週で迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

3歳（2023年）

1月5日、中7週で迎えた4戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニシノライコウに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

デビュー前

高橋義忠厩舎（栗東）へ入厩。

5月7日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。17頭立ての12番ゲートからスタート。出走取消となった。

7月1日、約6か月の休養明けで迎えた5戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの白川郷ステークス（中京芝1600m 曇/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

9月30日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

11月4日、中4週で迎えた7戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びで驀進したが、伸びてきたクロミナンス決め手に屈してハナ差の2着となった。

12月28日、中7週で迎えた8戦目は、3歳以上3勝クラスの2023ファイナルステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、ボルザコフスキーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（2024年）

1月28日、中3週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの節分ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のディオスバリエンテを半馬身振り切って3勝目を手に入れた。

3月30日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に敗れた。

5月18日、中6週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

7月27日、中9週で迎えた12戦目は、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトゥデイイズザデイを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

10月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G2の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。17頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

12月7日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、H.H.ドイル騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

5歳（2025年）

3月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。