スピニングアロー（1998年生、母ツバキヒメ）

スピニングアロー（1998年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアフリート（当時14歳）と交配したツバキヒメが15歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）沖田牧場。戦績は、中央平地24戦6勝2着1回、地方18戦3勝2着1回。2003年の栗東ステークス(オープンハンデ)で3着に入った他、2005年のサンタアニタトロフィー(ハンデ地方重賞)に勝利する活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

小野幸治厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

11月26日、デビュー戦は内山正博騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

3歳（2001年）

6月24日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

7月7日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内山正博騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のドリームティーナに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月4日、中3週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で内山正博騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

9月8日、中4週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で内山正博騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず9着に敗れた。

9月22日、中1週で迎えた6戦目は、河北通騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

10月7日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサンライズクリークを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

10月27日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は内山正博騎手（5戦1勝）。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の山科特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（6戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

11月24日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内山正博騎手（7戦1勝）。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

4歳（2002年）

4月27日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は河北通騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のニシノツルギを半馬身振り切って久々の実戦を物にした。

5月12日、中1週で迎えた12戦目は、栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（3戦2勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

6月15日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の水無月特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河北通騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたネオマックイーン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月29日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の鶴見特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で河北通騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

8月10日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月28日、中6週で迎えた16戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の箕面特別（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のサマーナイトシティに5馬身の差をつけて4勝目をマークした。

10月20日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の天王山特別（京都ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

5歳（2003年）

3月30日、約5か月半の休み明けで迎えた18戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るセイウンヒノアラシを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて久々の実戦を制した。

4月26日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は河北通騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るベネフィシャルを上がり4位タイの末脚でハナ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

5月18日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（7戦3勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着に入った。

5月31日、中1週で迎えた21戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

12月13日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は河北通騎手（8戦3勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい16着に終わった。

6歳（2004年）

1月11日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で河北通騎手（9戦3勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

1月17日、連闘で迎えた24戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で河北通騎手（10戦3勝）。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

11月3日、約9か月半の休み明けで迎えた25戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのおおとりオープン（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の’04ムーンライトカップ（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい7着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた27戦目は、’04勝島賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、5着を確保した。

12月28日、中2週で迎えた28戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのゆりかもめオープン（大井ダート1600m 内回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

7歳（2005年）

1月18日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンの’05ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は張田京騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

1月27日、連闘で迎えた30戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの多摩川オープン（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

3月9日、中5週で迎えた31戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の東京シティ盃（大井ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦の一般A2以下（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は張田京騎手（4戦0勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、3着を確保した。

5月26日、中6週で迎えた33戦目は、ハンデ戦の’05スターライトカップ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（5戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のペガサスホープに3馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

8月3日、中9週で迎えた34戦目は、ハンデ地方重賞のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（6戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のベルモントストームをハナ差振り切って8勝目をマークした。

8月31日、中3週で迎えた35戦目は、地方重賞のアフター5スター賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したロッキーアピールに半馬身届かず2着に敗北した。

10月5日、中4週で迎えた36戦目は、G2の東京盃（大井ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は張田京騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

11月2日、中3週で迎えた37戦目は、ハンデ戦でオープンのおおとりオープン（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（8戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のインターセフォーを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

12月7日、中4週で迎えた38戦目は、’05勝島賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（9戦3勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた39戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、G3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

8歳（2006年）

1月19日、中2週で迎えた40戦目は、ハンデ戦でオープンの’06ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は張田京騎手（10戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

9歳（2007年）

2月22日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた41戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、’07ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた42戦目は、地方重賞の東京シティ盃（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は張田京騎手（11戦3勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。