ベルキャニオン（2011年生、母クロウキャニオン）

ベルキャニオン（2011年2月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「カリフォルニア州の地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時9歳）と交配したクロウキャニオンが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2014年の共同通信杯(G3)で2着に入った他、2014年のプリンシパルステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

10月27日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。馬体重は478kg。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したラングレーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

11月16日、中2週で迎えた2戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、別次元の末脚を炸裂させて、最後は2着のバンズームに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

12月22日、中4週で迎えた3戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でR.ムーア騎手（1戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したエアアンセムに3/4馬身届かず2着に敗北した。

3歳（2014年）

2月24日、中8週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したイスラボニータを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月23日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

4月20日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら16番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のキネオペガサスを3/4馬身振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

6月1日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。17頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

5歳（2016年）

3月5日、約21か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

6月12日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したヤングマンパワーにハナ差届かず2着に惜敗した。

10月30日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上はR.ムーア騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

11月27日、中3週で迎えた12戦目は、A.アッゼニ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

6歳（2017年）

2月19日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はR.ムーア騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

5月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のロワアブソリューを3/4馬身振り切って久々に白星を挙げた。

6月18日、中5週で迎えた15戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

12月17日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、4着を確保した。

7歳（2018年）

2月4日、中6週で迎えた17戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

4月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

6月10日、中6週で迎えた19戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

8月12日、中8週で迎えた20戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（4戦0勝）。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

11月24日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はR.ムーア騎手（4戦1勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

8歳（2019年）

5月18日、約6か月の休養明けで迎えた22戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

7月7日、中6週で迎えた23戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず15着に終わった。