タガノエリザベート（2007年生、母ストレイキャット）

タガノエリザベート（2007年2月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時12歳）と交配したストレイキャットが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地13戦2勝。2009年のファンタジーステークス(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

8月30日、デビュー戦は国分恭介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は500kg。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスーパーレディーをハナ差振り切って初白星を挙げた。

10月3日、中4週で迎えた2戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のベストクルーズを3/4馬身振り切って初の重賞タイトルをゲットした。

12月13日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、6着に終わった。

3歳（2010年）

2月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

4月11日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

5月23日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦1勝）。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

9月19日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（5戦1勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

10月17日、中3週で迎えた10戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い脚を使えず17着に終わった。

11月28日、中5週で迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた12戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

4歳（2011年）

7月17日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の聖護院特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず8着に敗れた。