ベストクルーズ（2007年生、母マサコチャン）

ベストクルーズ（2007年2月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「最高の航海」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時9歳）と交配したマサコチャンが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地35戦3勝2着4回。2009年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で3着に入った他、2009年のファンタジーステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

9月12日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は446kg。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたラナンキュラス決め手に屈してハナ差の2着となった。

10月3日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るブイコナンを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

11月8日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、伸びてきたタガノエリザベート決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

12月13日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（4戦1勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

3歳（2010年）

3月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で安藤勝己騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に敗れた。

3月20日、中1週で迎えた7戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

4月25日、中4週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

5月29日、中4週で迎えた9戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた11戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のサロマ湖特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤテンバをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月17日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

4歳（2011年）

3月21日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

5月1日、中2週で迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の錦ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月21日、中2週で迎えた16戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したアスカトップレディにハナ差届かず2着となった。

6月18日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の三宮特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

7月17日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の聖護院特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

8月13日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

8月27日、中1週で迎えた20戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したアキノカウンターに3/4馬身届かず2着に敗北した。

9月11日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下のUHB賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず3着に敗れた。

5歳（2012年）

3月11日、約6か月の休養明けで迎えた22戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

4月8日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のタイキエイワンに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

5月13日、中4週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（6戦1勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた25戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

6月17日、中1週で迎えた26戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

12月16日、約6か月の休養明けで迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

6歳（2013年）

1月5日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

1月19日、中1週で迎えた29戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（4戦1勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

2月10日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（5戦1勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

10月14日、約8か月の休み明けで迎えた31戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた32戦目は、3歳以上1600万下の八坂ステークス（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（6戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

11月16日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（7戦1勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

12月15日、中3週で迎えた34戦目は、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

7歳（2014年）

1月6日、中2週で迎えた35戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（8戦1勝）。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。