アマノブレイブリー（2000年生、母マチカネエルベ）

アマノブレイブリー（2000年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋勇ましく」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のジョリーズヘイロー（当時13歳）と交配したマチカネエルベが18歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）昭和牧場。戦績は、中央平地35戦4勝2着4回。2003年のドンカスターステークス(オープンハンデ)に勝利した他、2004年の大阪―ハンブルクカップ(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、昭和牧場から「北海道8月市場サラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって840万円で落札された。

湯窪幸雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

7月20日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

8月4日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

9月2日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

9月21日、中2週で迎えた4戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は勢いを失って14着に敗れた。

10月12日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた6戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた7戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた8戦目は、田嶋翔騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したヤマニンロータスに3/4馬身届かず2着となった。

3歳（2003年）

1月18日、中5週で迎えた9戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のコスモインフェルノをハナ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

2月8日、中2週で迎えた10戦目は、3歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴原央明騎手（1戦1勝）。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

3月8日、中3週で迎えた11戦目は、3歳500万下のあざみ賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴原央明騎手（2戦1勝）。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したヒシダブリンを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

5月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、3歳500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴原央明騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

6月7日、中1週で迎えた13戦目は、3歳500万下の白藤賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴原央明騎手（4戦1勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に終わった。

6月29日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の鶴橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴原央明騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のツルマルヨカニセをクビ差振り切って2勝目を収める

8月9日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で柴原央明騎手（6戦2勝）。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

9月7日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴原央明騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月28日、中2週で迎えた17戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で柴原央明騎手（8戦2勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

10月26日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で柴原央明騎手（9戦2勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

11月9日、中1週で迎えた19戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北大路特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したビッグコングにクビ差届かず2着に惜敗した。

11月16日、連闘で迎えた20戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのドンカスターステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のウインジーニアスに1馬身1/4の差をつけて3勝目を挙げた。

4歳（2004年）

3月13日、約4か月の休養明けで迎えた21戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

3月27日、中1週で迎えた22戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

4月10日、中1週で迎えた23戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2500m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたヴィータローザ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月2日、中2週で迎えた24戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦し、6着を確保した。

5月29日、中3週で迎えた25戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

7月4日、中4週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の宝塚市制50周年記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

6歳（2006年）

4月23日、約22か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた27戦目は、4歳以上1000万下の紫野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて13着に敗れた。

5月14日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のビッグファルコンに3馬身半の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

11月12日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（4戦0勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って9着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた31戦目は、3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦1勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって11着に終わった。

7歳（2007年）

1月8日、中2週で迎えた32戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

2月17日、中5週で迎えた33戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

3月18日、中3週で迎えた34戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦1勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく5着に終わった。

8歳（2008年）

1月20日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた35戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。