カノヤロマン（1992年生、母シルバーナイキ）

カノヤロマン（1992年4月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のマルゼンスキー（当時18歳）と交配したシルバーナイキが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）コスモヴューファーム。戦績は、中央平地24戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1997年の5歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

吉永猛厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

1月28日、デビュー戦は内山正博騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた2戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（小倉芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた3戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキョウエイロリエをクビ差振り切って初白星を挙げた。

4月9日、中4週で迎えた4戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（京都芝2000m 雨/良）に出走。18頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

9月10日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた6戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

9月23日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

10月21日、中3週で迎えた8戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

11月11日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホーマンレッドに3馬身の差をつけて勝利をモノにする

12月9日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦1勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

4歳（1996年）

1月14日、中4週で迎えた11戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

7月20日、約6か月半の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見所を作れず10着に終わった。

8月3日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

8月24日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（3戦1勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

9月21日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

10月6日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

10月26日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

11月9日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（7戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で内田浩一騎手（8戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったカモンマイハウスにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

5歳（1997年）

1月11日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

1月18日、連闘で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のベロニクをハナ差振り切って3勝目を掴み取った。

2月1日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（4戦2勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

3月16日、中5週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた24戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。