アーリーアメリカン（2006年生、母アメリカンマンボ）

アーリーアメリカン（2006年2月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「アメリカ開拓時代の建築、家具、ファッションなどの様式」。毛色は鹿毛。種牡馬のEl Corredor（当時9歳）と交配したアメリカンマンボが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地12戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の苗場特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

小笠倫弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

6月28日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稟性の勝負根性でゴールまでタレずに走り切り、4着を確保した。

3歳（2009年）

3月21日、約9か月の休養明けで迎えた2戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて、最後は2着のアントルシャカトルに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月12日、中2週で迎えた3戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマチカネコロモガワに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

6月14日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月23日、中9週で迎えた5戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のトーセンピュリニーを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

9月12日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで崩れずに走り抜いたが、勝ったハイエモーションに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

4歳（2010年）

1月16日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

3月7日、中6週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

5月1日、中7週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に終わった。

7月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から22kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のローブドヴルールに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

7月31日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（5戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の闘争本能でしぶとく粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のファンドリカップを3/4馬身振り切って4勝目を手に入れた。

12月19日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（6戦3勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。