コレペティトール（2020年生、母ベガスナイト）

コレペティトール（2020年2月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「歌劇場などで音楽稽古をつけるコーチ」。毛色は栗毛。種牡馬のジャスタウェイ（当時11歳）と交配したベガスナイトが21歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2024年の京都金杯(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、加藤誠によって2,970万円で落札された。

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

10月23日、デビュー戦は岩田望来騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は468kg。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

11月13日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のリチャに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

12月4日、中2週で迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのこうやまき賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のサトノヴィレに1馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

3歳（2023年）

2月12日、中9週で迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

7月2日、約4か月半の休養明けで迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月29日、中3週で迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの摩周湖特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のバニシングポイントに1馬身の差をつけて優勝

9月17日、中6週で迎えた7戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの仲秋ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

11月19日、中8週で迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの秋色ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に終わった。

12月3日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの元町ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のジュリアバローズを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

4歳（2024年）

1月6日、中4週で迎えた10戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のセッションを半馬身振り切って初の重賞タイトルを掴み取った。

4月21日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦2勝）。17頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

6月2日、中5週で迎えた12戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。18頭立ての17番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

8月11日、中9週で迎えた13戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。

10月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、柴田裕一郎騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、6着に入り込んだ。