トロイオンス（2005年生、母ファーディーン）

トロイオンス（2005年4月6日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「金の国際取引単位」。毛色は栗毛。種牡馬のコロナドズクエスト（当時10歳）と交配したファーディーンが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）キヨタケ牧場。戦績は、中央平地14戦2勝2着1回、地方15戦0勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の3歳500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、キヨタケ牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

3月8日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のリフレックスに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3月30日、中2週で迎えた2戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて、最後は2着のメジロオマリーをクビ差振り切ってファンの支持に応えた。

4歳（2009年）

5月10日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月31日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

6月27日、中3週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

10月25日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

12月20日、中7週で迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

5歳（2010年）

2月14日、中7週で迎えた8戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

4月3日、中6週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

4月19日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

5月9日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中博康騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩みのないペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで崩れずに走り抜いたが、リバーサルブローにクビ差交わされて2着に惜敗した。

5月30日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中博康騎手（5戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて14着に終わった。

8月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で田中博康騎手（6戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

11月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で田中博康騎手（7戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

6歳（2011年）

2月7日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、アメジスト特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって5着に敗れた。

2月21日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、疾風スプリント（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

4月28日、中8週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた17戦目は、木蓮特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

6月2日、中4週で迎えた18戦目は、紫陽花特別（浦和ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

6月20日、中2週で迎えた19戦目は、夕焼けスプリント（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で本田正重騎手（3戦0勝）。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったグリッターアイスに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

7月20日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の薄暮スプリント（船橋ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で本田正重騎手（4戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

8月22日、中4週で迎えた21戦目は、新涼スプリント（船橋ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で本田正重騎手（5戦0勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

9月20日、中3週で迎えた22戦目は、穂波スプリント（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で本田正重騎手（6戦0勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。

7歳（2012年）

2月9日、約4か月半の休養明けで迎えた23戦目は、須田哲也誕生日記念（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で本田正重騎手（7戦0勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた24戦目は、春告草特別（浦和ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で本田正重騎手（8戦0勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた25戦目は、草萌特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で本田正重騎手（9戦0勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

4月4日、中2週で迎えた26戦目は、春風賞（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で本田正重騎手（10戦0勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

4月26日、中2週で迎えた27戦目は、惜春特別（浦和ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で本田正重騎手（11戦0勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

5月2日、連闘で迎えた28戦目は、週刊ギャロップ通巻1000号記念（船橋ダート1000m 雨/重）に出走。鞍上は13戦連続で本田正重騎手（12戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた29戦目は、薄暑特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓抜な伸びを見せたが、リアルボイスに半馬身交わされて2着となった。