フランドルシチー（2005年生、母アントワープシチー）

フランドルシチー（2005年2月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「欧州の地域名（仏）＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時7歳）と交配したアントワープシチーが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はWing Farm。戦績は、中央平地34戦3勝2着6回。主な勝ち鞍は2009年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額2,400万円（4.8万×500口）で一口馬主が募集された。

奥平雅士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

11月4日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は524kg。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、ツバサに交わされて3馬身差の2着となった。

3歳（2008年）

1月13日、中9週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったメイショウドレイクに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

2月17日、中1週で迎えた4戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月5日、中6週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったシルクマンハッタンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月3日、中3週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のメイショウユウシャを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

6月15日、中5週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。17頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

8月16日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の浦佐特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

10月26日、中9週で迎えた9戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

11月2日、連闘で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月28日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4歳（2009年）

1月11日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、ウインペイシェントに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月7日、中3週で迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のピエナグッドラックをクビ差振り切って2勝目をマークした。

4月4日、中7週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の安房特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

5月31日、中7週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

6月20日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の開成山特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるような伸びを見せたが、勝ったスマートセントラルにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

8月9日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上500万下の萬代橋特別（新潟芝2200m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

9月5日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた18戦目は、3歳以上500万下の瓢湖特別（新潟芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

12月12日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中山ダート2500m 晴/不良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

5歳（2010年）

1月11日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート2400m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

4月11日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた21戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したナリタダイコクを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月2日、中2週で迎えた22戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝2400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るトレジャーハントを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月5日、約7か月の休み明けで迎えた23戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝2500m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に終わった。

12月26日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦1勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

6歳（2011年）

2月6日、中5週で迎えた25戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、5着を確保した。

2月20日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

12月4日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、3歳以上1000万下（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

12月25日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた28戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

7歳（2012年）

1月14日、中2週で迎えた29戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初咲賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

3月3日、中3週で迎えた31戦目は、4歳以上1000万下のプロローグカップ（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

5月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた32戦目は、4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は大庭和弥騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

7月28日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた33戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の佐渡特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

8月25日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。