セイントリファール（1993年生、母Montage）

セイントリファール（1993年5月5日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のLyphard（当時24歳）と交配したMontageが13歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地28戦6勝2着3回。1997年の中京記念(ハンデG3)で2着に入った他、1998年の七夕賞(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

10月29日、デビュー戦は村山明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマイネルモナークに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月10日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で村山明騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

12月23日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村山明騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

3歳（1996年）

1月14日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で村山明騎手（4戦1勝）。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエイシンコンカードを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

2月18日、中2週で迎えた7戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の梅花賞（京都ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトーヨーサンダーに2馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

3月9日、中2週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したフサイチコンコルドを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

3月24日、中1週で迎えた9戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた10戦目は、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のミスターペンタに1馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

5月12日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

10月27日、約5か月半の休み明けで迎えた12戦目は、河北通騎手を鞍上に迎えて、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた13戦目は、トパーズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

12月8日、中1週で迎えた14戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

12月22日、中1週で迎えた15戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は河北通騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るファンドリリヴリアを豪脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて4勝目を手中に収めた。

4歳（1997年）

1月5日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

1月25日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマウンテンストーンをハナ差振り切って制した。

2月16日、中2週で迎えた18戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田原成貴騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

3月16日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は河北通騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったアロハドリームに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

4月5日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪-ハンブルクカップ（阪神芝2500m 雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のバンフに1馬身3/4の差をつけて6勝目を掴み取った。

5月24日、中6週で迎えた21戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（7戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

5歳（1998年）

3月28日、約10か月半の休養明けで迎えた22戦目は、山田和広騎手を鞍上に迎えて、陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて7着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪-ハンブルクカップ（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

5月10日、中3週で迎えた24戦目は、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（9戦3勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

6月6日、中3週で迎えた25戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/重）に出走。17頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、6着に終わった。

7月11日、中4週で迎えた26戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入り込んだ。

7歳（2000年）

1月23日、約18か月半の休み明けで迎えた27戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では速い脚を使えず16着に終わった。

2月12日、中2週で迎えた28戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。