バロンドゥフォール（2010年生、母ラトラヴィアータ）

バロンドゥフォール（2010年3月3日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「オペラ『椿姫』の登場人物名より。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時8歳）と交配したラトラヴィアータが17歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地27戦5勝2着2回。2017年の福島民報杯(オープンハンデ)で4着に入った他、2017年の丹頂ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、川上雪恵によって6,930万円で落札された。

久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

11月11日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたベステゲシェンク決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3歳（2013年）

2月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったテイエムブシドーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月24日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るクラウンマイスターを別次元の末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

3月17日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のインプロヴァイズを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

6月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

10月5日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦2勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

11月2日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のtvk賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦2勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月7日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の幕張特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のコスモバタフライを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

4歳（2014年）

3月30日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で蛯名正義騎手（8戦3勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

6月29日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の洞爺湖特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

7月19日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の松前特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

5歳（2015年）

5月16日、約10か月の休養明けで迎えた12戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の秋川特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のクワトロガッツに1馬身1/4の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

6月14日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の阿武隈ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のケイアイチョウサンを3/4馬身振り切って5勝目を手に入れた。

11月15日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

6歳（2016年）

1月5日、中6週で迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず12着に終わった。

1月30日、中3週で迎えた17戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

4月10日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚にキレが無く16着に終わった。

5月8日、中3週で迎えた19戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり16着に終わった。

12月18日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

7歳（2017年）

1月15日、中3週で迎えた21戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

4月16日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、4着に入り込んだ。

5月7日、中2週で迎えた23戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

5月20日、中1週で迎えた24戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

8月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に終わった。

9月3日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

10月9日、中4週で迎えた27戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。