センチュリーエル（1983年生、母フオーシイテイア）

センチュリーエル（1983年3月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のノノアルコ（当時12歳）と交配したフオーシイテイアが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は合名会社社台牧場。戦績は、中央平地16戦4勝2着3回。1987年のBSN杯(オープン)で2着に入った他、1988年のやまびこステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二本柳俊一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1986年）

4月29日、デビュー戦は4歳未出走（新潟芝1400m 外回り晴/重）に出走。馬体重は424kg。鞍上は出口明見騎手。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のアサクサステータスに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

5月11日、4歳400万下のチューリップ賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で出口明見騎手。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、スプリングイブキに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月24日、4歳400万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のソレリアンを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

6月28日、牝馬限定4歳900万下の白百合賞（福島芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のサクラハッスルをクビ差振り切って勝利を掴み取った。

4歳（1987年）

2月28日、5歳以上1400万下の千葉ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず3着に敗れた。

4月4日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の卯月賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は郷原洋行騎手。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のラブシックブルースをハナ差振り切って勝利を物にした。

4月26日、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では余力が残っておらず18着に終わった。

7月19日、BSN杯（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮戦したが、勝ったアイランドゴッテスにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

8月9日、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は関口睦介騎手。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。先手を取り、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず6着に終わった。

10月3日、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

12月12日、4歳以上1400万下のディセンバーステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、5着に終わった。

5歳（1988年）

1月23日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の船橋ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

3月6日、5歳以上1400万下の東風ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったダイナフランカーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

5月8日、5歳以上1400万下の立夏賞（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で加藤和宏騎手。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて5着に敗れた。

6月19日、福島競馬場開設70周年記念（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で加藤和宏騎手。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、4着に終わった。

7月17日、やまびこステークス（福島芝1200m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は田中剛騎手。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。