ツルマルガール（1991年生、母エプソムガール）

ツルマルガール（1991年2月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栃栗毛。種牡馬のサッカーボーイ（当時6歳）と交配したエプソムガールが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）浜本牧場。戦績は、中央平地14戦5勝。1994年の朝日チャレンジカップ(G3)に勝利した他、1994年の中日スポーツ賞4歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

7月18日、デビュー戦は大崎昭一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（小倉芝1000m 曇/重）に出走。馬体重は436kg。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

8月8日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月29日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手（2戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のペガサスセイバーに約11馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

9月25日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で大崎昭一騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

10月31日、中4週で迎えた5戦目は、東田幸男騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黄菊賞（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のケンエンプリスに2馬身半の差をつけて制した。

12月5日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

3歳（1994年）

3月19日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

4月24日、中4週で迎えた9戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のマイネマジックを半馬身振り切って制した。

5月22日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、6着を確保した。

7月2日、中5週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月7日、中4週で迎えた12戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタマモロードに3馬身半の差をつけて4勝目を手に入れた。

9月11日、中4週で迎えた13戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のワコーチカコを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

4歳（1995年）

6月24日、約9か月半の休養明けで迎えた14戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知オープン（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。