リリーユウシュン（1989年生、母ダイナビクトリア）

リリーユウシュン（1989年4月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミスターシービー（当時9歳）と交配したダイナビクトリアが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地15戦3勝2着1回、地方9戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1992年の4歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1992年）

3月21日、デビュー戦は蛯沢誠治騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。馬体重は450kg。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず14着に敗れた。

4月11日、中2週で迎えた2戦目は、玉ノ井健志騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったダイセイリュウに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5月3日、中2週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフォンテーヌブローに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月11日、約5か月半の休み明けで迎えた4戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るチャオバンビーナを目の覚めるような末脚で半馬身差し切って休養明け初戦を制した。

10月31日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のビジューに2馬身半の差をつけて制した。

4歳（1993年）

1月23日、中5週で迎えた8戦目は、ハンデ戦の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

12月25日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

5歳（1994年）

1月8日、中1週で迎えた10戦目は、亀山泰延騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で亀山泰延騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

4月3日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

4月30日、中3週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の八ヶ岳特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

6月26日、中7週で迎えた16戦目は、榎伸彦騎手を鞍上に迎えて、水無月特別（新潟(地)ダート1600m 雨/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったファンドリイメージから半馬身差の2着に敗北した。

7月10日、中1週で迎えた17戦目は、文月特別（三条ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で榎伸彦騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

7月28日、中2週で迎えた18戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、清流特別（三条ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のバンダムプリンスに4馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

8月28日、中3週で迎えた19戦目は、東北サラ大賞典（水沢ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は榎伸彦騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。6着に終わった。

9月15日、中2週で迎えた20戦目は、豊栄記念（新潟(地)ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で榎伸彦騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったイブキハイスピードから1馬身差の2着となった。

10月6日、中2週で迎えた21戦目は、日本海チャンピオンシップ（高崎ダート1900m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で榎伸彦騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のイブキハイスピードに半馬身の差をつけて5勝目を獲得した。

11月3日、中3週で迎えた22戦目は、新潟グランプリ（新潟(地)ダート2280m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で榎伸彦騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

11月28日、中3週で迎えた23戦目は、さざんか特別（新潟(地)ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で榎伸彦騎手（6戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。8着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた24戦目は、新潟記念（新潟(地)ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で榎伸彦騎手（7戦1勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。10着に敗れた。