ミルトプレスト（2014年生、母シアトルブリッジ）

ミルトプレスト（2014年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「柔らかな(音楽用語)+きわめて速く(音楽用語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時11歳）と交配したシアトルブリッジが19歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は新井昭二。主な勝ち鞍は2018年の安房特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、新井昭二から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって864万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、永山勝敏によって561.6万円で落札された。

佐藤吉勝厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

12月4日、デビュー戦は嶋田純次騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

3歳（2017年）

3月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

3月26日、中1週で迎えた3戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り小雨/良）に出走。18頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

4月16日、中2週で迎えた4戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシンデンをクビ差振り切って初白星を挙げた。

5月27日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

8月12日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

9月2日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた8戦目は、3歳以上500万下の燕特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。17頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、6着に入り込んだ。

10月14日、中5週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた9戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の瓢湖特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

10月28日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の岩船特別（新潟芝2200m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

11月19日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のピッツィカートをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

4歳（2018年）

2月3日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では速い脚を使えず14着に終わった。

2月24日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた13戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったテーオーフォルテに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

4月1日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の安房特別（中山芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコウキチョウサンに1馬身3/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。

4月28日、中3週で迎えた15戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

7月14日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の信夫山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

10月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（4戦1勝）。6頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

11月17日、中3週で迎えた18戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島芝2600m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたゴールドフラッグ決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

12月23日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（2019年）

2月24日、中8週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（5戦2勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月31日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の安房特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

4月14日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に敗れた。

11月16日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた23戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのフルーツラインカップ（福島芝2600m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

12月1日、中1週で迎えた24戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中山芝2500m 晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり7着に終わった。

6歳（2020年）

3月7日、約3か月の休養明けで迎えた25戦目は、4歳以上2勝クラスの潮来特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい8着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた26戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの館山特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた27戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの奥の細道特別（福島芝2600m 曇/重）に出走。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

6月20日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた28戦目は、3歳以上2勝クラスの町田特別（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

7月19日、中3週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの信夫山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

11月7日、約3か月半の休み明けで迎えた30戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの土湯温泉特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚にキレが無く16着に終わった。

12月6日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい10着に終わった。