ヤギリヴィーナス（2012年生、母ダイワノブレス）

ヤギリヴィーナス（2012年4月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋美の女神（ローマ神話）」。毛色は栗毛。種牡馬のコンデュイット（当時7歳）と交配したダイワノブレスが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地12戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2015年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって420万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、内田ヤエ子によって540万円で落札された。

高橋義博厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

11月9日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

11月29日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

12月28日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

3歳（2015年）

3月1日、中8週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、フロレットアレーに3/4馬身交わされて2着となった。

3月22日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

4月19日、中3週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

5月16日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（5戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたプレシャスメイト決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

6月6日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（6戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のヒアカムズザサンに2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月12日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（7戦1勝）。17頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（8戦1勝）。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き9着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（9戦1勝）。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい10着に終わった。

4歳（2016年）

5月1日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は6戦連続で松岡正海騎手（10戦1勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い脚を使えず14着に敗れた。