アドマイヤコマンド（2005年生、母トコア）

アドマイヤコマンド（2005年2月14日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋特殊部隊」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時7歳）と交配したトコアが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地18戦2勝2着2回、中央障害1戦1勝。2008年の青葉賞(G2)に勝利した他、2008年の毎日杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、近藤利一によって4,305万円で落札された。

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

3月16日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るホクテンミラーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月29日、中1週で迎えた2戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったディープスカイにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

5月3日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のクリスタルウイングに1馬身1/4の差をつけて初の重賞タイトルをゲットした。

6月1日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

5歳（2010年）

1月24日、約20か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

2月20日、中3週で迎えた6戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた7戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦したが、5着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた8戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

5月9日、中3週で迎えた9戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦2勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、逃げるシルポートを差し切れず、5馬身差の2着となった。

6歳（2011年）

10月2日、約17か月の休み明けで迎えた10戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

11月12日、中5週で迎えた11戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

12月25日、中5週で迎えた12戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2011ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

7歳（2012年）

1月28日、中4週で迎えた13戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

5月19日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6月23日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（6戦2勝）。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

7月29日、中4週で迎えた16戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、NST賞（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

8歳（2013年）

3月3日、約7か月の休養明けで迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

5月11日、中9週で迎えた18戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず15着に終わった。

6月29日、中6週で迎えた19戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。最後は、2着のアサクサマリンバに半馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。