クリスタルウイング（2005年生、母フェアリードール）

クリスタルウイング（2005年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「水晶＋翼」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤベガ（当時9歳）と交配したフェアリードールが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地18戦3勝2着2回、中央障害5戦1勝2着1回。2008年の青葉賞(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、多田信尊によって1億7,850万円で落札された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

2月17日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月1日、中1週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るミュージカルボーイを豪快な末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

3月16日、中1週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネルプレーザを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて順当に勝利した。

5月3日、中6週で迎えた4戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったアドマイヤコマンドにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

6月1日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、6着に終わった。

9月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

4歳（2009年）

6月21日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から18kg絞って迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったヤマニンウイスカーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月12日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北海ハンデキャップ（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

8月9日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネルモデルノをクビ差振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

8月22日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のポプラステークス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

5歳（2010年）

7月4日、約10か月半の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の五稜郭ステークス（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

7月31日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって10着に敗れた。

8月21日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のマレーシアカップ（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず15着に終わった。

11月1日、中9週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた14戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手が足りず13着に敗れた。

12月12日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦1勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月25日、中1週で迎えた16戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のグレイトフルステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

6歳（2011年）

2月6日、中5週で迎えた17戦目は、A.クラストゥス騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の早春ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

2月19日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でA.クラストゥス騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

6月18日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。3着に入った。

7月9日、中2週で迎えた20戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月6日、中3週で迎えた21戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月17日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた22戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐雄祐騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったトーセンオーパスからクビ差の2着に甘んじた。

7歳（2012年）

1月15日、中3週で迎えた23戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で五十嵐雄祐騎手（4戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のホーカーシーホークに3/4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。