チザルピーノ（2021年生、母マローブルー）

チザルピーノ（2021年4月28日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「ドイツとスイス間を運行していた国際特急の愛称」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のドレフォン（当時8歳）と交配したマローブルーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は日高大洋牧場。主な勝ち鞍は2023年のメイクデビュー中山(新馬)。

経歴

デビュー前

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2023年）

12月24日、デビュー戦はR.ムーア騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー中山（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は478kg。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のクーリッジテソーロを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2024年）

1月6日、中1週で迎えた2戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

2月25日、中6週で迎えた3戦目は、R.R.キング騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

3月10日、中1週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

11月23日、約8か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上はR.ムーア騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったダノンザボルケーノにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

12月14日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でR.ムーア騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで敢闘したが、伸びてきたフリーマントル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月22日、連闘で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でR.ムーア騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったドバイブルースに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

4歳（2025年）

2月2日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、4歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上はR.R.キング騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナで最後まで止まることなく走り抜いたが、勝ったマスグラバイトにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月31日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた9戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、サンドオブエテルにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

6月21日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.レーン騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のキョウエイカンセに1馬身半の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

7月26日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの麒麟山特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上はR.R.キング騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。