アゲマリ（2008年生、母ジュリアクイーン）

アゲマリ（2008年3月22日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「上鞠（蹴鞠用語）。サッカーでいうキックオフを指す」。毛色は栗毛。種牡馬のサッカーボーイ（当時23歳）と交配したジュリアクイーンが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は惣田英幸。戦績は、中央平地4戦0勝、地方15戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2013年の豊田市天野功子古希記念(一般C2)。

経歴

デビュー前

鶴留明雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

9月3日、デビュー戦は大下智騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 小雨/良）に出走。馬体重は508kg。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

9月25日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大下智騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

10月21日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた3戦目は、加藤利征騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のポルタに咲いた一輪の花（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた4戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、一般C27（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた5戦目は、一般C26（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は加藤利征騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったキジョーサンデーをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

12月19日、中2週で迎えた6戦目は、一般C27（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤利征騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るビットオブラックを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2012年）

1月3日、中1週で迎えた7戦目は、万両賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤利征騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

1月17日、中1週で迎えた8戦目は、一般C25（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤利征騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のロックフェアレディに2馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

2月1日、中1週で迎えた9戦目は、一般C20（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤利征騎手（5戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったフェイクグローリーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい5着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた11戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

5歳（2013年）

6月7日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた12戦目は、祝愛知県馬主協会50周年記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は加藤利征騎手（6戦2勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月20日、中1週で迎えた13戦目は、夕貴俺と一緒になろう（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤利征騎手（7戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月2日、中5週で迎えた14戦目は、一般C4（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤利征騎手（8戦2勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

9月6日、中4週で迎えた15戦目は、一般C6（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で加藤利征騎手（9戦2勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るタケデンサプライズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

9月19日、中1週で迎えた16戦目は、一般C4（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤利征騎手（10戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた17戦目は、一般C2（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で加藤利征騎手（11戦3勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

10月17日、中1週で迎えた18戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、一般C4（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた19戦目は、豊田市天野功子古希記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサウザーに1馬身半の差をつけて4勝目を挙げた。