エレナアヴァンティ（2017年生、母ドリームカムカム）

エレナアヴァンティ（2017年4月28日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「光の意味を持つ人名より+前進(伊)。光のように前進する」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時14歳）と交配したドリームカムカムが20歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は千代田牧場。2020年のマーガレットステークス(オープン)に勝利した他、2022年のオパールステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

6月29日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のアルムブラストに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

8月3日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るテリオスヒメを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて1番人気に応えた。

8月25日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

11月2日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。先手を取り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

12月8日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

3歳（2020年）

2月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1200m 雨/良）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のメルテッドハニーに1馬身1/4の差をつけて3勝目を挙げた。

5月30日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳重賞の葵ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

9月20日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2の関西テレビ放送賞ローズステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。18頭立ての17番人気で17番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり17着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた9戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの夕刊フジ杯オパールステークス（京都芝1200m 曇/重）に50kgの軽斤量で出走。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず18着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた10戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ルミエールオータムダッシュ（新潟芝1000m 晴/重）に出走。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。16着に終わった。

4歳（2021年）

1月16日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのカーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

2月14日、中3週で迎えた12戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

5月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って15着に終わった。

7月18日、中9週で迎えた14戦目は、福島テレビオープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

8月29日、中5週で迎えた15戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

5歳（2022年）

7月17日、約10か月半の休み明けで迎えた16戦目は、福島テレビオープン（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦2勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい9着に終わった。

10月9日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（阪神芝1200m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

10月30日、中2週で迎えた18戦目は、横山琉人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのルミエールオータムダッシュ（新潟芝1000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。14着に敗れた。

12月17日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 小雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、伸びてきたグルーヴィット決め手に屈してアタマ差の2着となった。

6歳（2023年）

1月14日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのカーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は伊藤工真騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

2023年1月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。