エイシンスペーシア（2011年生、母マシロンガール）

エイシンスペーシア（2011年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋特急の名称より」。毛色は栗毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時11歳）と交配したマシロンガールが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）高野牧場。主な勝ち鞍は2016年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

沖芳夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

8月25日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。馬体重は458kg。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

9月14日、中2週で迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

3歳（2014年）

2月16日、約5か月の休み明けで迎えた3戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

3月15日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

4月6日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

6月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のディープサクラに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月17日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレーヴイマージンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

7月31日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のバトルフォンテに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

8月21日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上B2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエーシンショーモンをアタマ差だけ差し切って破竹の4連勝を決めた。

9月19日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上B2（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中学騎手（4戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のイチザゴールドに4馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月9日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上B1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中学騎手（5戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のホクセツプリンスに1馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

10月31日、中2週で迎えた12戦目は、兵庫県産たまご特別（園田ダート1400m 雨/稍重）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で田中学騎手（6戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて、最後は2着のウェーブオーキッドを3/4馬身振り切って圧巻の7連勝を決めた。

12月3日、中4週で迎えた13戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、西宮えべっさんの酒特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた14戦目は、おいでんせぇ岡山!ももたろう杯（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は田中学騎手（7戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

4歳（2015年）

2月18日、中8週で迎えた15戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、如月特別（園田ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

3月11日、中2週で迎えた16戦目は、永島太郎騎手を鞍上に迎えて、紅梅特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

10月3日、約7か月の休み明けで迎えた17戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は勢いを失って14着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた19戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた20戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

12月19日、中4週で迎えた21戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

5歳（2016年）

1月16日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

2月14日、中3週で迎えた23戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

2月21日、連闘で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく7着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

5月15日、中9週で迎えた26戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、生得の持続力でバテることなく粘り続けて、最後は2着のアキトプレストに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

6月19日、中4週で迎えた27戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北斗特別（函館芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では決め手に欠いて16着に終わった。

6月26日、連闘で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は長岡禎仁騎手（1戦1勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく5着に終わった。

7月17日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の渡島特別（函館ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で長岡禎仁騎手（2戦1勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

8月7日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で長岡禎仁騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

6歳（2017年）

4月22日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた31戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の花見山特別（福島ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

5月21日、中3週で迎えた32戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の日吉特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

6月18日、中3週で迎えた33戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の青梅特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

6月25日、連闘で迎えた34戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

7月22日、中3週で迎えた35戦目は、3歳以上1000万下の駒場特別（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

12月9日、約4か月半の休み明けで迎えた36戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の浜名湖特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

7歳（2018年）

1月28日、中6週で迎えた37戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。10着に終わった。

3月17日、中6週で迎えた38戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山本康志騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。5着を確保した。

4月15日、中3週で迎えた39戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山本康志騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。最後は、勝ったニシノスマッシュから1馬身3/4差の2着となった。

5月13日、中3週で迎えた40戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で山本康志騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に終わった。

7月21日、中9週で迎えた41戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山本康志騎手（5戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のシークレットパスに半馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。