イデアエスクロー（2018年生、母マスイデア）

イデアエスクロー（2018年3月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+第三者預託(商品取引用語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のエイシンフラッシュ（当時11歳）と交配したマスイデアが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は西川富岡牧場。主な勝ち鞍は2021年の稲富菜穂さん☆祝☆お誕生日記念(一般C20)。

経歴

デビュー前

和田雄二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

9月5日、デビュー戦は丸山元気騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

9月20日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

10月11日、中2週で迎えた3戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1000m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。13着に敗れた。

12月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。

3歳（2021年）

2月14日、中6週で迎えた5戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

3月20日、中4週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原田和真騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。端を奪い、遅いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

4月25日、中4週で迎えた7戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい11着に終わった。

7月3日、中9週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は黛弘人騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

8月17日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、黒沢愛斗騎手を鞍上に迎えて、一般C4-5（門別ダート1000m 曇/良）に56kgの斤量を背負って出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

8月31日、中1週で迎えた10戦目は、一般C4-5（門別ダート1200m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

9月14日、中1週で迎えた11戦目は、一般C4-4（門別ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で黒沢愛斗騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったレオパルドミノルに詰め切れず、9馬身差の2着となった。

9月29日、中1週で迎えた12戦目は、新ひだか町静内地酒・海桜丸賞（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で黒沢愛斗騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

10月12日、中1週で迎えた13戦目は、北海道スポーツクラブ賞（門別ダート1000m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で黒沢愛斗騎手（4戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したエクレウステソーロにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月27日、中1週で迎えた14戦目は、一般C4-4（門別ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で黒沢愛斗騎手（5戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったジャグリングに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

11月3日、連闘で迎えた15戦目は、宮平鷹志騎手を鞍上に迎えて、レックススタッド特別（門別ダート1200m 晴/重）に出走。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

12月16日、中5週で迎えた16戦目は、稲富菜穂さん☆祝☆お誕生日記念（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は黒沢愛斗騎手（6戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るロナウドを強烈な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月29日、中1週で迎えた17戦目は、雪吊り特別（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（7戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。

4歳（2022年）

1月13日、中1週で迎えた18戦目は、一般C13（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で黒沢愛斗騎手（8戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハーディンに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

1月28日、中1週で迎えた19戦目は、馬渕繁治騎手を鞍上に迎えて、アザレア特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

2月10日、中1週で迎えた20戦目は、一般C9（笠松ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で馬渕繁治騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のチェリーヒックに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月19日、約4か月半の休み明けで迎えた21戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

7月24日、中4週で迎えた22戦目は、水沼元輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい15着に終わった。

8月20日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は原優介騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

2022年8月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。