エスカレードフジ（2016年生、母Seal of Approval）

エスカレードフジ（2016年1月29日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「登る＋富士。どんな場所からでも登っていくように」。毛色は鹿毛。種牡馬のNoble Mission（当時7歳）と交配したSeal of Approvalが11歳のときに産んだ仔が本馬である。主な勝ち鞍は2020年のヤングジョッキーズTR名古屋第2戦(B)。

経歴

デビュー前

サラブレッドクラブライオンにて総額4,320万円（10.8万×400口）で一口馬主が募集された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

3月2日、デビュー戦は坂井瑠星騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は518kg。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた2戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 小雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に敗れた。

4月7日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた4戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。

7月11日、中9週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた5戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の名古屋チャレンジカップマスカット賞（名古屋ダート1400m 雨/重）に出走。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着を確保した。

7月20日、連闘で迎えた6戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

8月3日、中1週で迎えた7戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

9月21日、中6週で迎えた8戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山芝2200m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

10月6日、中1週で迎えた9戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

11月13日、中4週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた10戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳C14（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスカイスペクターに7馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月27日、中1週で迎えた11戦目は、宇連川特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったメモリーバリケードに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月11日、中1週で迎えた12戦目は、一般C18（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアドゥシールに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

12月23日、中1週で迎えた13戦目は、筏川特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のサダムオリジンに3馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

4歳（2020年）

1月17日、中3週で迎えた14戦目は、水野翔騎手を鞍上に迎えて、七里の渡し特別（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、3着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた15戦目は、一般C6（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（4戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のバンカーズギャルに約12馬身の大差をつけて圧倒的人気に応えた。

2月14日、中1週で迎えた16戦目は、佐布里池特別（名古屋ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（5戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったフラッグインハートに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月28日、中1週で迎えた17戦目は、続!茂、神籐のめざせ百万馬券!（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（6戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったメイショウパンゲアに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月13日、中1週で迎えた18戦目は、渡辺竜也騎手を鞍上に迎えて、一般C2（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた19戦目は、一般C2（名古屋ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は岡部誠騎手（7戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のクロネコノタンゴに2馬身の差をつけて制した。

5月28日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、一般B6（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（8戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

9月17日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、一般C6（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は水野翔騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサバイバルルージュに6馬身の差をつけて1番人気に応えた。

9月29日、中1週で迎えた22戦目は、カシオペア座特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野翔騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた23戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ヤングジョッキーズTR名古屋第2戦（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のタナロアを3/4馬身振り切って7勝目を獲得した。

10月27日、中1週で迎えた24戦目は、うさぎ座特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（9戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、クインザビクトリーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月9日、中1週で迎えた25戦目は、深秋特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（10戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のクロネコノタンゴに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月24日、中1週で迎えた26戦目は、冬晴特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（11戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

12月7日、中1週で迎えた27戦目は、初氷特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（12戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のタゴムに1馬身半の差をつけて9勝目を奪取した。

12月23日、中1週で迎えた28戦目は、かぼちゃ特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（13戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

5歳（2021年）

1月15日、中2週で迎えた29戦目は、プリムラ特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部誠騎手（14戦7勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

1月28日、中1週で迎えた30戦目は、宮下瞳騎手を鞍上に迎えて、ホウボウ特別（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

2月11日、中1週で迎えた31戦目は、加藤聡一騎手を鞍上に迎えて、クロッカス特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた32戦目は、ヒヤシンス特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（15戦7勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエールドールに2馬身の差をつけて10勝目を達成した。