ベック(2011年生、母マチカネベニザクラ)
Beck
2011.05.10
ベック(2011年5月10日)は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスデジタル(当時14歳)と交配したマチカネベニザクラが20歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は(有)稲原牧場。2018年のジャニュアリーステークス(オープン)で3着に入った他、2018年のNST賞(オープン ハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
伊藤正徳厩舎(美浦)へ入厩。
2歳(2013年)
12月23日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬(中山ダート1800m 晴/稍重)に出走。馬体重は494kg。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したカネコメオスターにハナ差届かず2着となった。
3歳(2014年)
1月18日、中3週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利(中山ダート1800m 晴/良)に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったサウスゴビに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。
2月18日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利(東京ダート1600m 晴/重)に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手(1戦0勝)。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したノースショアビーチにハナ差届かず2着に甘んじた。
2月24日、連闘で迎えた4戦目は、3歳未勝利(東京ダート1400m 晴/良)に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手(2戦0勝)。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したラナウェイビートにクビ差届かず2着に甘んじた。
11月13日、約8か月半の休み明けで迎えた5戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1 C2(園田ダート1700m 晴/良)に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったダンスールクレールに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。
11月25日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上C2二(園田ダート1400m 雨/不良)に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手(1戦0勝)。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のダイシンソリッドに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。
12月11日、中1週で馬体重を前走から19kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上C2一(園田ダート1400m 曇/重)に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手(2戦1勝)。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のランガージュに3馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。
4歳(2015年)
3月29日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg戻して迎えた8戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下(阪神ダート1400m 小雨/稍重)に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサトノユニコーンに4馬身の差をつけて制した。
4月25日、中3週で迎えた9戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下(京都ダート1400m 晴/良)に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。
5月30日、中4週で迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下(東京ダート1600m 晴/良)に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。
9月20日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下(阪神ダート1400m 晴/良)に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したガンジーに半馬身届かず2着に敗北した。
10月11日、中2週で迎えた12戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下(京都ダート1400m 曇/良)に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。
10月24日、中1週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下(京都ダート1400m 晴/良)に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るアダムズアップルを豪脚で3/4馬身差し切って4勝目をつかんだ。
11月21日、中3週で迎えた14戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下(東京ダート1400m 晴/良)に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウオオカゼに1馬身1/4の差をつけて5勝目を獲得した。
5歳(2016年)
4月3日、約4か月半の休み明けで迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鳴門ステークス(阪神ダート1400m 曇/良)に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。
4月23日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の鎌倉ステークス(東京ダート1400m 曇/良)に出走。鞍上は蛯名正義騎手(1戦0勝)。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。
6月11日、中6週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の安芸ステークス(阪神ダート1400m 晴/良)に出走。鞍上はM.デムーロ騎手(1戦0勝)。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。
7月16日、中4週で迎えた18戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安達太良ステークス(福島ダート1700m 晴/良)に出走。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。
9月24日、中9週で迎えた19戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯(阪神ダート1400m 曇/稍重)に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。
10月16日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の藤森ステークス(京都ダート1200m 晴/良)に出走。鞍上は四位洋文騎手(1戦0勝)。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に終わった。
12月4日、中6週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の妙見山ステークス(阪神ダート1400m 雨/良)に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手(2戦0勝)。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。
12月25日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の2016フェアウェルステークス(中山ダート1200m 晴/稍重)に出走。鞍上は横山典弘騎手(1戦0勝)。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。
6歳(2017年)
1月15日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初春ステークス(中山ダート1200m 晴/良)に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手(2戦0勝)。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。
3月25日、中9週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の春風ステークス(中山ダート1200m 晴/良)に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手(3戦0勝)。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では出色の末脚を披露し、3着に入った。
4月16日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の陽春ステークス(阪神ダート1200m 晴/良)に出走。鞍上は鮫島良太騎手(1戦0勝)。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、4着に入った。
5月14日、中3週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下のBSイレブン賞(東京ダート1400m 曇/重)に出走。鞍上は横山典弘騎手(4戦0勝)。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。
6月25日、中5週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の花のみちステークス(阪神ダート1200m 曇/重)に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手(5戦0勝)。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。
10月22日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた28戦目は、3歳以上1600万下の北陸ステークス(新潟ダート1200m 雨/不良)に出走。鞍上は鮫島良太騎手(2戦0勝)。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず9着に敗れた。
11月19日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた29戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の西陣ステークス(京都ダート1200m 晴/重)に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。
12月9日、中2週で迎えた30戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアクアラインステークス(中山ダート1200m 晴/良)に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリンガスウーノを半馬身振り切って久方ぶりに白星を挙げた。
7歳(2018年)
1月13日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ジャニュアリーステークス(中山ダート1200m 晴/良)に出走。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。
3月18日、中8週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス(中山ダート1200m 曇/良)に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手(1戦0勝)。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。
4月15日、中3週で迎えた33戦目は、京葉ステークス(中山ダート1200m 曇/稍重)に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手(2戦0勝)。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では稟性の敢闘精神でゴールまでタレずに走り切ったが、4着に終わった。
8月19日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞(新潟ダート1200m 晴/良)に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手(3戦0勝)。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。
11月25日、約3か月半の休養明けで迎えた35戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、オータムリーフステークス(京都ダート1200m 晴/良)に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。
8歳(2019年)
1月14日、中6週で迎えた36戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、ジャニュアリーステークス(中山ダート1200m 晴/良)に出走。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。
4月29日、約3か月半の休養明けで迎えた37戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、天王山ステークス(京都ダート1200m 曇/良)に出走。15頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。
8月18日、約3か月半の休み明けで迎えた38戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞(新潟ダート1200m 晴/良)に54kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手(4戦0勝)。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。
9月21日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた39戦目は、ながつきステークス(中山ダート1200m 曇/良)に出走。鞍上は横山典弘騎手(6戦0勝)。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では見せ場なく13着に終わった。
11月24日、中8週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた40戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、オータムリーフステークス(京都ダート1200m 曇/良)に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。