スズカイエロー（2003年生、母イエローブルーム）

スズカイエロー（2003年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のスキャターザゴールド（当時6歳）と交配したイエローブルームが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地25戦3勝2着3回、中央障害7戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

7月23日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったグレートキャンドルに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月13日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

10月16日、中8週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた4戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のグランレーヴに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

12月24日、中6週で迎えた5戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の樅の木賞（中京ダート1700m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

3歳（2006年）

1月7日、中1週で迎えた6戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に敗れた。

1月15日、連闘で迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に敗れた。

2月26日、中2週で迎えた9戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたインテレット決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

9月9日、約6か月半の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく4着に敗れた。

9月16日、連闘で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

10月7日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

11月5日、中3週で迎えた13戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り6着に敗れた。

12月2日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したゴールドイモンにクビ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2007年）

1月6日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

1月27日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた16戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のラクリマに2馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

2月10日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

3月10日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着に入った。

6月17日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月24日、連闘で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菊沢隆徳騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

7月21日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るブライトロジックを次元の違う末脚で半馬身差し切って勝利を手に入れた。

8月25日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

9月15日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の松戸特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい10着に終わった。

12月15日、約3か月の休養明けで迎えた24戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（5戦1勝）。15頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

5歳（2008年）

1月6日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の初茜賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦1勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。

2月17日、中5週で迎えた26戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 曇）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。

9月7日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内雨/不良）に出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月26日、中6週で迎えた28戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。5着に終わった。

6歳（2009年）

2月21日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、宗像徹騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。3着に入った。

3月21日、中3週で迎えた30戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で宗像徹騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のスタルカに2馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

5月3日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、江田勇亮騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったニホンピロファイブからクビ差の2着となった。

6月7日、中4週で迎えた32戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3370m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田勇亮騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。5着に終わった。