ニホンピロファイブ（2003年生、母ミルカレント）

ニホンピロファイブ（2003年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋５」。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時17歳）と交配したミルカレントが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）稲原牧場。戦績は、中央平地29戦3勝2着2回、中央障害11戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2009年の障害4歳以上オープン。

経歴

デビュー前

大橋勇樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

1月22日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は466kg。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

2月12日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

4月2日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のメジロマシューズに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4月22日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小牧太騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 雨/良）に出走。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい8着に敗れた。

5月27日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は小牧太騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入った。

9月30日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（6戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

10月21日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

11月4日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた10戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月10日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた11戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

12月16日、連闘で迎えた12戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

4歳（2007年）

1月14日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

1月28日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったチェリストにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

2月11日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったメイショウゴジラに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

3月3日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で赤木高太郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヘイアンルモンドをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

6月24日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上500万下の戎橋特別（阪神芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で赤木高太郎騎手（5戦1勝）。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて17着に敗れた。

7月16日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で赤木高太郎騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた19戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の三国特別（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

9月9日、中4週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入った。

9月23日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（8戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天授の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、3着に入った。

10月7日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（9戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて抜け出し、最後は2着のツルマルビビッドに4馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

10月21日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（10戦2勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

5歳（2008年）

1月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

1月26日、中2週で迎えた25戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の舞鶴特別（京都ダート1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

2月3日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の壇之浦特別（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。17頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に終わった。

6月15日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた27戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の長久手特別（中京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

6月22日、連闘で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の三宮特別（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

8月16日、中7週で迎えた29戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 曇/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。5着に沈んだ。

8月31日、中1週で迎えた30戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、勝ったインカムから4馬身差の2着に敗北した。

9月21日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。最後は、2着のシンゲキに1馬身3/4の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

11月1日、中5週で迎えた32戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（5戦1勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったワンダーシンゲキから1馬身差の2着となった。

11月15日、中1週で迎えた33戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（6戦1勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。11着に敗れた。

6歳（2009年）

3月22日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた34戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 曇）に出走。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

4月5日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた35戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5月3日、中3週で迎えた36戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（7戦1勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のスズカイエローをクビ差制して勝利を手に入れた。

6月13日、中5週で迎えた37戦目は、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（8戦2勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8月9日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた38戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 小雨/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は林満明騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったマヤノスターダムから1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月30日、中2週で迎えた39戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。4着に終わった。

7歳（2010年）

5月1日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた40戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の紫野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。