カイザーヴェッター（2015年生、母カイゼリン）

カイザーヴェッター（2015年5月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「澄み切った青空(独)。母名より連想」。毛色は青鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時8歳）と交配したカイゼリンが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2019年の3歳以上2勝クラス。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額2,000万円（4万×500口）で一口馬主が募集された。

黒岩陽一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

10月29日、デビュー戦はV.シュミノー騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 雨/不良）に出走。馬体重は462kg。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

3歳（2018年）

1月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

6月2日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

7月15日、中5週で迎えた4戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマイティテソーロをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月3日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下の磐梯山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

4歳（2019年）

2月10日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

3月2日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の呼子特別（小倉芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

5月12日、中9週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の胎内川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸山元気騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

7月14日、中8週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラスの開成山特別（福島芝2600m 小雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で丸山元気騎手（5戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエフェクトオンを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

9月21日、中9週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの九十九里特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で丸山元気騎手（6戦1勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

12月1日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で丸山元気騎手（7戦1勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカーロバンビーナをクビ差振り切って3勝目をマークした。

5歳（2020年）

2月29日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスのサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で丸山元気騎手（8戦2勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

6月13日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのジューンステークス（東京芝2400m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月26日、約6か月半の休養明けで迎えた14戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのグレイトフルステークス（中山芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

6歳（2021年）

2月13日、中6週で迎えた15戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、唐津湾賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。