カーロバンビーナ（2015年生、母カンビーナ）

カーロバンビーナ（2015年1月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「大切な、可愛い女の子(伊)」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したカンビーナが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2020年の陣馬特別(2勝クラスハンデ)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

10月28日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は414kg。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（2018年）

2月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったアモーレミオにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月4日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

6月9日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

7月7日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のプリマドンナに3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月11日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（2戦1勝）。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

4歳（2019年）

1月20日、中4週で迎えた9戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

2月17日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月7日、中6週で迎えた11戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったジョブックコメンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月4日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

6月1日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したホウオウサーベルを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着となった。

6月23日、中2週で迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のスプリングボックスに1馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

8月10日、中6週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

9月21日、中5週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラスの九十九里特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（4戦1勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

10月19日、中3週で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京芝2400m 曇/重）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

12月1日、中5週で迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦1勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたカイザーヴェッター決め手に屈してクビ差の2着となった。

12月22日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

5歳（2020年）

2月8日、中6週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（4戦1勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3月7日、中3週で迎えた21戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの潮来特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

4月4日、中3週で迎えた22戦目は、L.ヒューイットソン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの安房特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。

5月3日、中3週で迎えた23戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサンシロウをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

6月13日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのジューンステークス（東京芝2400m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

10月11日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、3歳以上3勝クラスの六社ステークス（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

10月24日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた26戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 雨/重）に出走。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた27戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての18番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず18着に終わった。

6歳（2021年）

2月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの早春ステークス（東京芝2400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた29戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

2021年2月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。