ミリオンキャスパー（1984年生、母スプリングホープ）

ミリオンキャスパー（1984年3月19日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のシービークロス（当時9歳）と交配したスプリングホープが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）田淵牧場。戦績は、中央平地15戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1988年の九州スポーツ新聞杯(900万下)。

経歴

デビュー前

中尾正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

10月5日、デビュー戦は松本達也騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

10月25日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のウラカワショウグンに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月8日、中1週で迎えた3戦目は、3歳400万下の白菊賞（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松本達也騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したハギノスバルにクビ差届かず2着に惜敗した。

11月29日、中2週で迎えた4戦目は、3歳400万下のエリカ賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松本達也騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

3歳（1987年）

3月1日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、4歳400万下のヒヤシンス賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松本達也騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったネーハイダンサーにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

8月16日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、4歳以上400万下の北洋特別（函館芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で松本達也騎手（5戦1勝）。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下の八甲田山特別（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で松本達也騎手（6戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったウメノシーボンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

9月6日、連闘で迎えた8戦目は、4歳以上400万下の檜山特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で松本達也騎手（7戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るモンテペガサスを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

10月18日、中5週で迎えた9戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で松本達也騎手（8戦2勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月7日、中2週で迎えた10戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の山科特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松本達也騎手（9戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のウオーターパワーをクビ差振り切って3勝目をマークした。

12月6日、中1週で迎えた12戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に終わった。

4歳（1988年）

1月5日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

7月31日、約7か月の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上900万下の九州スポーツ新聞杯（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松本達也騎手（10戦3勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のダイカツガルーに1馬身1/4の差をつけて久しぶりの実戦を制した。

8月7日、連闘で迎えた15戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（11戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。