アルコイリス（2004年生、母アーリーウィッシュ）

アルコイリス（2004年3月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「虹（西）」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時6歳）と交配したアーリーウィッシュが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）駿河牧場。戦績は、中央平地20戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

池上昌弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

12月10日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

12月24日、中1週で迎えた2戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったナンヨーウエストにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

3歳（2007年）

3月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のスマートチャンスを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

6月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

8月4日、中8週で迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

10月20日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から26kg減らして迎えた6戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/重）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

11月11日、中2週で迎えた7戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

12月9日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

4歳（2008年）

1月5日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイスンシンデレラを上がり1位タイの末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を手にした。

3月8日、中8週で迎えた10戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

4月6日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい16着に敗れた。

7月12日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

9月13日、中8週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

10月11日、中3週で迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

11月8日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

12月21日、中5週で迎えた16戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5歳（2009年）

2月7日、中6週で迎えた17戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

2月22日、中1週で迎えた18戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

3月29日、中4週で迎えた19戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

5月16日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。