フィールドロマン（1992年生、母スナークヘレナー）

フィールドロマン（1992年3月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時20歳）と交配したスナークヘレナーが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）川越牧場。戦績は、中央平地25戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1995年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

野村彰彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

12月25日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神ダート1200m 雨/良）に出走。馬体重は482kg。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のガッツで渋太く粘り込んで、最後は2着のエイシンノーブルをハナ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（1995年）

6月11日、約5か月半の休養明けで迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

7月8日、中3週で迎えた3戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（中京ダート1000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

8月6日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた5戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のブランドハマナスに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月30日、中3週で迎えた7戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の新涼特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。

4歳（1996年）

3月31日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた8戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（3戦2勝）。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

4月21日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（4戦2勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は失速してしまい15着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（5戦2勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、5着を確保した。

6月16日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に敗れた。

7月13日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の豊前特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（4戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の日向特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本美純騎手（5戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

8月10日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で橋本美純騎手（6戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

8月24日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で橋本美純騎手（7戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

9月15日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で橋本美純騎手（8戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた18戦目は、石山繁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

10月19日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石山繁騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったラインケーティングに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

11月2日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で石山繁騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたアンバースイート決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月23日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石山繁騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

12月1日、連闘で迎えた22戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

5歳（1997年）

1月6日、中4週で迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（7戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

2月9日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（8戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。