バトルタイクーン（1989年生、母ビユーパーダンス）

バトルタイクーン（1989年2月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のArctic Tern（当時16歳）と交配したビユーパーダンスが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地18戦4勝2着1回。1992年の菜の花ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

1月11日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のポットハーベストに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月1日、中2週で迎えた2戦目は、4歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。先手を取り、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず5着に敗れた。

3月7日、中4週で迎えた3戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のふきのとう特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のサンライズジョージに2馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

3月28日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、激烈なハイペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、勝ったマイネルヤマトに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月24日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた5戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の五色沼特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

12月6日、中5週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた6戦目は、4歳以上900万下の中京日経賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月27日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた7戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

4歳（1993年）

1月17日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

2月6日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のプラントジョージに2馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

2月27日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の内外タイムス杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、7着に終わった。

3月14日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた11戦目は、武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

4月3日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（5戦1勝）。17頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み7着に沈んだ。

4月25日、中2週で迎えた13戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手（6戦1勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は力尽きて8着に敗れた。

5月9日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のギャロップホーラーを半馬身振り切って4勝目を挙げた。

6月6日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は大崎昭一騎手（7戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた16戦目は、G2のCBC賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（8戦1勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

8月8日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

5歳（1994年）

5月22日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた18戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。