シゲルジュウヤク（2008年生、母ニシノコマチ）

シゲルジュウヤク（2008年1月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋重役」。毛色は栗毛。種牡馬のグラスワンダー（当時13歳）と交配したニシノコマチが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）大栄牧場。戦績は、中央平地11戦1勝、中央障害17戦4勝2着1回。2013年の阪神スプリングジャンプ(JG2)に勝利した他、2013年の中山グランドジャンプ(JG1)で3着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、大栄牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、森中蕃によって367.5万円で落札された。

西橋豊治厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

7月11日、デビュー戦は国分恭介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい10着に終わった。

9月19日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

10月2日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で国分恭介騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウカイギアーを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

11月13日、中2週で迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

12月18日、中4週で迎えた6戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のつわぶき賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

3歳（2011年）

1月5日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず12着に終わった。

1月16日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（4戦1勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

7月31日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳以上500万下の筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず16着に終わった。

8月27日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた10戦目は、花田大昂騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

10月2日、中4週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた11戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。8着に終わった。

11月6日、中4週で迎えた12戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 小雨）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。7着に終わった。

11月26日、中2週で迎えた13戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で中村将之騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のシャロームに1馬身1/4の差をつけて2勝目をマークした。

12月25日、中3週で迎えた14戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 晴）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。5着に終わった。

4歳（2012年）

1月14日、中2週で迎えた15戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。鞍上は中村将之騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた16戦目は、淀ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3760m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月18日、中4週で迎えた17戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 小雨）に出走。鞍上は3戦連続で中村将之騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。3着に入った。

4月22日、中4週で迎えた18戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 小雨）に出走。鞍上は4戦連続で中村将之騎手（6戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。最後は、勝ったマーベラスカイザーからクビ差の2着に惜敗した。

5月12日、中2週で迎えた19戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中村将之騎手（7戦1勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。4着に終わった。

7月8日、中7週で迎えた20戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で中村将之騎手（8戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のダイシングロウをアタマ差制して3勝目を手中に収めた。

8月18日、中5週で迎えた21戦目は、J・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で中村将之騎手（9戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のグランドチャペルに1馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを手にした。

10月14日、中7週で迎えた22戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で中村将之騎手（10戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

5歳（2013年）

1月19日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた23戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は9戦連続で中村将之騎手（11戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。8着に敗れた。

3月9日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた24戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で中村将之騎手（12戦3勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のマーベラスカイザーをクビ差制して重賞2勝目を挙げた。

4月13日、中4週で迎えた25戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月14日、約5か月の休養明けで迎えた26戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は中村将之騎手（13戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。3着に終わった。

7歳（2015年）

5月2日、約20か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた27戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

5月30日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた28戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。競走中止となった。