ニホンピロキーフ（2020年生、母ニホンピロアンバー）

ニホンピロキーフ（2020年5月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+ウクライナの都市名」。毛色は青鹿毛。種牡馬のキタサンブラック（当時8歳）と交配したニホンピロアンバーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は友田牧場。2024年のマイラーズカップ(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大橋勇樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

12月18日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

3歳（2023年）

1月9日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したヨリマルを差し切れず、1馬身差の2着となった。

1月28日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた4戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のスリリングチェイスに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4月1日、中6週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラスのアザレア賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

4月16日、中1週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

8月6日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったアイオブザストームにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月19日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田口貫太騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のビヨンドザヴァレーに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月18日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田口貫太騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のセーヌドゥレーヴをクビ差振り切って3勝目をつかんだ。

12月3日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの元町ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田口貫太騎手（3戦2勝）。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

4歳（2024年）

2月10日、中9週で迎えた11戦目は、4歳以上3勝クラスの飛鳥ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田口貫太騎手（4戦2勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったエアサージュに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

3月3日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で田口貫太騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るマテンロウアレスを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月21日、中6週で迎えた13戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で田口貫太騎手（6戦3勝）。17頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

6月1日、中5週で迎えた14戦目は、G3の鳴尾記念（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田口貫太騎手（7戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

7月21日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で田口貫太騎手（8戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

9月29日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で田口貫太騎手（9戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月27日、中3週で迎えた17戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で田口貫太騎手（10戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。