イイデスパーク（1988年生、母スピーリア）

イイデスパーク（1988年5月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミルフオード（当時12歳）と交配したスピーリアが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地17戦3勝2着1回。1991年のスイートピーステークス(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鈴木勝美厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

9月9日、デビュー戦は吉沢宗一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は428kg。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシンボリダンサーに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月4日、中7週で迎えた2戦目は、3歳500万下のきんせんか賞（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉沢宗一騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

12月16日、中5週で迎えた3戦目は、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で吉沢宗一騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

3歳（1991年）

1月13日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定4歳500万下の呉竹賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で吉沢宗一騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で吉沢宗一騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定4歳500万下のうぐいす賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉沢宗一騎手（5戦1勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

3月31日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定4歳500万下のミモザ賞（中山芝1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で吉沢宗一騎手（6戦1勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

4月21日、中2週で迎えた8戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたヤマヒサエオリア決め手に屈してクビ差の2着となった。

5月19日、中3週で迎えた9戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。20頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて17着に終わった。

6月23日、中4週で迎えた10戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下のアベリア賞（福島芝1800m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のエスジーマーチに3馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

7月7日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土谷智紀騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

8月17日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の飯豊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で土谷智紀騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブランドエレッセを3/4馬身振り切って3勝目を手中に収めた。

9月29日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で土谷智紀騎手（3戦2勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に敗れた。

4歳（1992年）

6月14日、約8か月半の休養明けで迎えた14戦目は、フリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で土谷智紀騎手（4戦2勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

8月1日、中6週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の加治川特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で土谷智紀騎手（5戦2勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

8月22日、中2週で迎えた16戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の飯豊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

9月5日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は土谷智紀騎手（6戦2勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。